沖縄県出身。日本大学芸術学部デザイン学科を卒業後、東京の出版社等で経験を積んだのち、フリーランスイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動を開始。主に海外のカートゥーンや文化から影響を受けたポップな作品が多い。
以前から沖縄で活躍しているキングスとお仕事ができたらいいなと思っていたので、お誘いいただいてとても光栄でした。しかもクリエイターとのコラボ企画という新しいプロジェクトの第一弾という事で、とても嬉しかったです!
スポーツ観戦は好きなので、NBAの試合も観に行ったことがあるのですが、初めて沖縄アリーナに入ったときに、そのNBAのアリーナを思い出すくらいのクオリティで一気にテンションが上がりました!
また、沖縄アリーナは「バスケットボールの試合観戦を思いっきり楽しんで欲しい!」という想いが込もった施設だなと感じました。バスケットボールを始め、日頃からスポーツをしている子ども達が「もっと頑張ってみよう!」と思えるような、背中を押してくれる空間だと思いました。
「キングスって、こういうクリエイターコラボ企画にも挑戦する面白いチームなんだ!」と興味を持ってもらったり、今まで沖縄アリーナへ行ったことがない方々にも「(今回のコラボグッズ気になるから)行ってみようかな?」と思ってもらえるようなキッカケ作りをしたく、なるべく幅広い層に受け入れてもらえるようなキャッチーで普段使いのしやすいイラストデザインを意識しました。また、私の作品スタイルでもあるオールドアメリカンな雰囲気が皆さんに伝わってくれると嬉しいです。
テーマは「Practice makes perfect=継続は力なり」です。子どもの頃から練習に励んでプロ選手になったキングスの選手だったり、何もない状態からチームを作り大きくしていったキングスのスタッフの皆さんだったりの想いを、今回の取り組みの中で感じたので「続けていく事の大切さ」を伝えられるようなワードを選びました。
バスケットボールを楽しんで欲しい!というキングスの皆さんの想いのこもった、この沖縄アリーナという施設に感動したんですよね。それが本プロジェクト制作時の大きな原動力になりました。
今回のイラストにおいては、性別も年齢も明確には設定していないです。バスケットボールを練習しているヤシの木は親子かもしれませんし、お友達かもしれないし、そこで出会った練習相手かもしれない。イラストを見た方がそれぞれの自分が置かれているシチュエーションに置き換えて想像してもらえたらと思います。
パッケージデザインを見るのが好きです。「自分だったらどうするだろう」「この配色なのはこれが理由なのかな?」など、常に考えながら眺めるのが楽しいです。
様々な国のパッケージデザイン写真集などを見るのも好きですし、海外に行った時には、スーパーとかコンビニなどの商品をじっくり観察してインスピレーションを受ける事は多いです。
韓国のデザインに注目しています。私は沖縄育ちだからか昔からアメリカンなデザインが好きで、アジア系のデザインにはあまり関心がなかったんですが、昨今K-POPを始め韓国のカルチャーが流行っているので「物は試しだ!」と思い、韓国のデザイナーさんやイラストレーターさんのSNSなどをチェックしてたらめちゃくちゃハマりました。流行りを作る力、無駄なものを削ぎ落として洗練されたデザイン、生み出すスピードの速さなど…、本当に凄いなと思います。そこがブームを作る原動力なんだろうなと注目しています。
東京で活動している時は、上には上がいると常に知らされながら活動している状態だったので、毎日焦っている気持ちがありました。ずっと誰かと比べている状態で。「新進気鋭の~」みたいなクリエイターが絶えず出てくるし。でも、だからこそ頑張ろうって思えたのも事実です。そんな実力のあるクリエイターが数えきれないほどいる東京で学んだ事は、「自分で行動を起こせば意外とチャンスに繋がっていく」ということです。待っていてもしょうがなくて、自分が頑張れば見てもらえる機会を貰える世界だなと思いました。それは沖縄だろうが東京だろうが、どこにいてもそうだと思うので、忘れずにいたいです。