【試合レポート】一大決戦を制し、価値ある1勝を得る
シーズン終盤戦にして今シーズン最大の山場を迎えた。リーグ最速で地区優勝を果たしたシーホース三河と、西地区優勝を果たしチャンピオンシップへ弾みをつけたいキングスとの戦いは、互いのプライドがぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられた。
1Qから両チームの「ストロングポイント」が発揮される。三河は、エース#14金丸が、キングスの執拗なディフェンスをかわし、かつ巧みなシュートで得点を量産。1Qで14点、前半だけで20得点をあげる。対するキングスは、金丸に20得点を挙げられたものの、その他の選手に対して得点のチャンスを与えない堅守をみせる。オフェンスでも古川がタフショットを難なく決め、田代はアウトサイドだけではなく積極的にドライブを仕掛け、三河のディフェンスをかき乱す。前半終了間際には、岸本が3本目となる3Pシュートを決め、逆転で後半へ。
勝敗を左右する大事な3Q、開始からキングスが攻め出す。後半開始2分30秒の間で12-2と大きくスコアを伸ばし幸先良いスタートを切る。オフェンスでは田代と古川が2本、アイラが1本と5本の3Pシュートを成功させチームで28得点をあげる。キングスが大きくリードを広げながらも、百戦錬磨の三河に対して最後まで油断できないまま最終Qを迎える。三河はキングスの得点が止まる間、比江島と桜木の2選手が起点となり反撃に出る。逃げ切りたいキングスと、追いかける三河、両チームのボールにかける執念は強まりルーズボール、リバウンド争いも激化する。この1本で流れが三河に流れが変わってしまうという場面を、三河ファンに負けない大きな声援を送り続けるキングスファンが選手たちを鼓舞し続けた。その後押しに奮い立った選手たちは、激しいディフェンスで再び流れを呼び込んだ。岸本がボールマンへのプレッシャーから好スティール、相手のランニングプレーをハッサンが豪快にシュートブロックを炸裂させるなど、勝負所で三河追い上げをシャットアウト。残り1分を切っても攻める姿勢を崩さなかったキングスが、82対70で三河に勝利。チャンピオンシップ大本命の相手、かつアウェイでの厳しい戦いで崩れることなく、価値ある勝利を手にすることができた。
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
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琉球ゴールデンキングス | 15 | 23 | 28 | 16 | 82 |
シーホース三河 | 19 | 17 | 19 | 15 | 70 |
#51 古川 18PTS
#12 ハッサン 17PTS 10RBD 4BS
#14 岸本 15PTS 6AST 3STL
#24 田代 15PTS 5AST
#30 ヒルトン 10PTS 8RBD 3STL