2021-22シーズン終了の報告と御礼
国内最新鋭の最大収容人数8千人超アリーナで全ホームゲームを開催する初めてのシーズンは「Bリーグ新時代の舞台は沖縄アリーナ」と掲げ、自チームの優勝を目指すことだけでなく、日本バスケットボール界を新しいステージへ飛躍させるという大義で挑みました。
開幕カードは2016年に行われた歴史的なBリーグ初公式戦の再現となるアルバルク東京戦でしたが、この2試合では4クォーター途中までリードを許す苦しい状況の中、逆転劇で勝利することが出来ました。bjリーグとNBLに分かれていた両2リーグが統合された直後には力の差が明らかでしたが、5年の歳月を経て、成長を重ねた琉球ゴールデンキングスへの期待が膨らむ幕開けとなりました。
しかし、開幕前に負傷した渡邊選手に続き、田代選手もシーズンエンドとなる怪我を負い、さらには牧選手も長期離脱を強いられ、結果的にシーズン終了まで主力が揃わないという険しい状況に陥りました。
そのような中、桶谷ヘッドコーチの巧みな采配の下、生え抜きの岸本選手を筆頭に、残された選手が絶妙なチームワークを発揮し、逆境を糧にして成長を続け、B1リーグ最多連勝(20連勝)や最高勝率(49勝7敗.875)を記録しての5シーズン連続西地区優勝を達成したことは奇跡的、と言っても過言ではありません。
最終結果である天皇杯準決勝敗退とチャンピオンシップ準優勝はあまりにも悔しく、頂点を極めるのは容易なことではないことを噛み締めています。けれども、成長著しい今村選手と新加入であることを忘れてしまうほどにフィットしているフリッピン選手が日本代表メンバーとして定着してきたことに象徴されるよう、チームのレベルは確実に毎年高くなっていますので、来季も楽しみにしていただけましたら幸いです。
一方で、今季も長引くコロナ禍の為に観客数を伸ばすことが出来ず、特に感染症が再拡大した2月の試合では今季最少の2,402人となり、沖縄市体育館で開催していた時代と比べても見劣りする絶望的な状況でした。さらに、オールスターゲームの開催が見送られたことは、今でも無念でなりません。Bリーグの島田チェアマンの厚意のおかげで2024年開催が決まりましたが、今季所属のプレーヤー、コーチ、スタッフが2年後も再選出されるわけではないという冷酷な現実と向き合うと、幻となったオールスターゲームが悔やまれます。
幾度の浮き沈みがありましたが、5月4日の千葉ジェッツ戦ではクラブ主管試合最高となる8,263人、そしてCSセミファイナルでは1日目8,020人、2日目8,309人の入場者数を記録し、感染症の影響下で産声を上げた沖縄アリーナが初めて満員となり、ファンの皆さまと共に壮観な情景を創り上げることが出来たのは、将来への大きな励みとなりました。
琉球ゴールデンキングスだけでなくBリーグに全体にとっても、次世代の日本プロバスケ像を体現することが出来たのではないでしょうか。
厳しい状況の中でもキングスと共に歩んで下さる、ファン、オフィシャルパートナー、株主、メディア、行政の皆様の存在があってこそ、新時代への扉を開けることが出来たと思っております。改めまして、御礼申し上げます。
今後とも末長く、何卒よろしくお願いいたします。