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琉球ゴールデンキングス

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経営体制変更に関する重要なお知らせ

 これまで長年に渡る皆さまの温かい応援と力強い支援によって今の琉球ゴールデンキングスが成り立っていることについて、改めて感謝申し上げます。

 2007年の創設初シーズン以降、集客向上[1,679→4,763人/試合]、売上伸長[1→23億円(簡易連結)]、継続強化[10勝34敗 勝率.227→49勝7敗 勝率.875、14季連続ポストシーズン出場権利獲得]、県内の会場施設を転々として試合や練習をしていた当時では信じられないような国内最新鋭アリーナがホームとなる環境改善、あらゆる面において成長を遂げました。

 キングスは変化し続けることで成長出来ました。

 しかし、Bリーグもさらに変化します。

 既に発表されている通り、Bリーグは2026年から新ライセンスにより全クラブを再び審査し、さらに上のステージを目指します。
 審査対象は来季からの2年間となり、主な基準は①平均入場者数4,000人、②売上規模12億円、③ホームアリーナ関連の3項目です。キングスは現時点で全ての項目をクリアしており、問題なく新ライセンスが交付される状況にあります。しかし、それに甘んずることなく、新リーグが発足した先の未来でも輝き続けるキングスを目指さなければなりません。

 その為には、事業の成長をさらに加速する必要がありますが、運営会社の組織力向上なくして、事業の成長は実現し得ません。
 表裏一体となりますが、事業規模拡大によりスケールメリットを享受出来る面と多くの人が携わることで非効率な面も生じます。だからこそ質の高い組織経営がこれまで以上に重要となることを痛感しており、組織改革に貪欲に取り組まなければなりません。

 このような方針に基づき、キングスの運営会社である沖縄バスケットボール株式会社の株式を株式会社プロトソリューション(本社:沖縄県宜野湾市、白木享代表取締役社長)が取得して経営に参画し、プロトコーポレーショングループの持ち味である組織経営力を取り入れ、さらなる事業成長を図ることになりました。「チェンジング・カンパニー ~未来に向けて変化し続ける会社~」をグループ企業の目標に掲げ、全国的な情報提供サービスを展開し、沖縄拠点においては約500人の従業員が従事していることから、情報サービスがますます重要になっていく未来において、事業内容の関連性も高く、その点においても相乗効果が期待されます。
 ただし、Bリーグの風潮になっている出資元の企業が本業で稼いだ資財をチーム人件費に注ぐという短絡的な意図での資本参画ではありません。キングスの売上規模は既にリーグトップクラスに達しただけでなく、上昇の余地がまだまだあり、チーム人件費はもちろん、ファンサービスにおいても、成長余力は大きく残されています。スポーツビジネスが元来的に秘めている潜在可能性を最大化する為に、企業としての組織力を高め、事業成長に繋げる経営戦略です。
 皆さまの認識の通り、キングスは特定の企業や個人の所有物ではありません。キングスに関わりのある全ての人が自分の事としてアクションを起こし、その集合体によって今のキングスが成り立っています。
 これまで通り「沖縄をもっと元気に!」という普遍的な活動指針の下、琉球ゴールデンキングスは皆さまと共に歩んで参りたいと願っておりますので、今後とも変わらぬ応援と支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 なお、これに伴いまして創設時より代表取締役社長を務めた木村達郎は本事業年度(6月末日)をもちまして退任します。5年先を見据えて経営判断を下すのがトップの責務との信念に基づき、2026年以降を見据えて今から新体制で挑むべきという本人の強い意向により、この度の経営体制変更を自ら主導して参りました。新社長には株式会社プロトソリューション代表取締役社長の白木享氏が就任する予定です。

<木村達郎 メッセージ>
 2005年に設立活動を始めてから早いもので、17年もの年月が経ちました。
 プロスポーツ不毛と言われた沖縄での創業直後の経営苦、リーマンショックによる経済的打撃や東日本大震災という未曾有の天災によるリーグ戦中止という外的事業環境の急激な悪化、Bリーグへの移行という日本バスケ界の大変革という荒波、前例主義の日本で前例のない本格的なエンタテインメントアリーナ具現化への奔走、新型コロナ禍という絶望的な社会情勢等々、困難続きの経営環境の中で疲労困憊でしたが、多くの人々と共に琉球ゴールデンキングスと沖縄アリーナを共に創り上げる大義と充足感があったからこそ、今日に至るまで何とか続けることが出来ました。

 キングスそのものともいえるファン、全保連をトップとする数百社にも及ぶオフィシャルパートナー、沖縄県と沖縄市をはじめとする行政、地元メディア、株主、日本バスケットボール協会・沖縄県バスケットボール協会・Bリーグ、過去在籍者を含む全てのプレーヤーとチームスタッフと縁の下の力持ちとして球団運営を切り盛りしている社員・・・全く異なる立場・時期から多大なる力添えが結晶となって現在のキングスになっていることを改めて痛感しています。
 それを象徴するような歓喜に包まれた満員の沖縄アリーナで、CSセミファイナル対島根の第2戦を最後のホームゲームとして締めくくれたことを幸せに感じます。
 感謝の気持ちは言葉では表し切れませんが、この場を借りて皆さまへ心から深く、厚く御礼申し上げます。

 勝ち負けへの執着心は必要ですが、本事業の根源的なミッションである地域貢献を最優先に定め、キングスの事業存続及び事業発展の為の経営判断を下すように努めて参りました。今回の決断もその一環であり、次世代への新しい組織体制を構築する好機と自ら判断した次第です。

 この先も険しい局面が訪れることでしょう。
 異なる立場から関わる人々が全体の成功を第一に考え、青臭い綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、これまで以上に力と心を合わせて琉球ゴールデンキングスと沖縄アリーナを発展させ、それが「沖縄をもっと元気に!」へと繋がっていくことを願って止みません。

 これからをよろしくお願いします。


<木村達郎 略歴>
1973
 東京都渋谷区生まれ

1996
 筑波大学体育専門学群卒業

1999
 エマーソン大学大学院マスコミュニケーション研究科修士課程修了

1999
 NHK情報ネットワーク入社

2005
 首都大学東京(東京都立大学)工学部(建築学科)学士取得

2006
 沖縄バスケットボール株式会社設立 代表取締役社長

2014
 JBA 新リーグ組織委員会 委員

2015
 FIBA JAPAN 2024 TASKFORCEメンバー

2015
 Bリーグ 理事

2016
 スポーツ庁「スタジアム・アリーナ推進 官民連携協議会」幹事

2019
 沖縄アリーナ株式会社設立 代表取締役社長


<沖縄バスケットボール株式会社>
代表者名
 代表取締役社長 木村 達郎

資本金
 65,800,000円

本社
 沖縄県沖縄市山内4-1-5

事業内容
 プロバスケットボール事業運営


<株式会社 プロトソリューション 概要>
代表者名
 代表取締役社長 白木 享

資本金
 100,000,000円

本社
 沖縄県宜野湾市大山7-10-25プロト宜野湾ビル

事業内容
 デジタルマーケティング事業

 ITインテグレーション事業
 ユーザーメディア事業
 コミュニケーションサポート事業
 人材支援事業