キングスユース月間レポート(2023年11月号)
ユースチームの活動を伝える「マンスリーレポート」の11月号をお届けします。
キングスU18は8チームがリーグ戦で頂点を競う「B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023」の真っ只中にあり、勝利と敗北を経験しながら日々成長を続けています。キングスU15は2024年1月に行われる「京王Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会(JWC)」に向け、工夫を重ねながら力を蓄えています。ぜひ、ご一読ください。
キングスU18
キングスU18は11月、「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2023」を勝ち抜いた8チームがリーグ戦で頂点を競う「B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023」で2試合を戦いました。11月4日(土)のアウェー・宇都宮ブレックスU18戦は、#1 宜保隼弥選手が25得点を挙げるなどして接戦を制し、70ー64で勝利。同12日(日)にホーム・沖縄アリーナで行われた千葉ジェッツU18戦は76ー89で敗れました。この結果、通算成績は2勝1敗となっています。
唯一の黒星となった千葉ジェッツU18戦は、#77 佐取龍之介選手や#23 新垣龍太郎選手らの得点で序盤こそ互角の戦いでしたが、千葉ジェッツにユース育成特別枠でトップチームにも帯同する#00 関谷間選手を擁する千葉J U18に徐々にリバウンドを支配されるようになります。9点ビハインドで折り返し、3クォーターに入ってからは我慢を続けていましたが、セカンドチャンスから高確率で3Pを沈められて4クォーターに突き放されました。
与那嶺翼キングスU18ヘッドコーチは「シュートを打たれた時に選手たちがボールウォッチャーになってしまい、リバウンドを取られてセカンドチャンスからノーマークでシュートを決められてしまいました。もっと泥臭くリバウンドを獲得しにいかないといけませんでした」と振り返ります。ボールムーブメントからの3Pシュートもチームの大きな武器の一つですが、この試合では成功数が30本中5本(成功率16.7%)にとどまり、「ズレが起こってない状態でのタフなシュートが多かったです」とフリーの場面を多くつくりきれてなかったことへの反省を口にしました。
一方で、チームは最後までハードワークを続け、成功率が上がらない中でも積極性を失わずにシュートを打ち続け、「我慢強くシュートを狙い続けたことは次につながると思います。僕たちの目標はぶれていないので、しっかり準備して強くなって帰ってきます」と前向きに語りました。
ホーム沖縄アリーナでの試合に挑むキングスU18
ELITE8 LEAGUEは現在、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18が3戦全勝、レバンガ北海道U18が2戦全勝で、キングスU18、千葉J U18、サンロッカーズ渋谷U18の3チームが2勝1敗で並んでいます。キングスU18は上位陣との対戦が多く残っているため、今後の戦いからも目が離せません。
12月はELITE8 LEAGUEが全日程を終えるほか、BリーグU18の全35チームがトーナメント形式で頂点を争う「B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023」も11月30日(木)~12月3日(日)に栃木県の日環アリーナ栃木で行われます。ホーム戦での悔しい敗戦を糧に、キングスU18がどう成長し、結果につなげていくのか。ぜひ彼らの戦いに注目し、応援をよろしくお願いいたします。
▽#99 新垣元基選手コメント
ー千葉ジェッツU18戦を振り返って。
試合の入りは戦えていましたが、後半で疲れが出てきてリバウンドでやられてしまいました。相手は3Pシュートがよく入っていたのに対して、自分たちはなかなかシュートが入らない時に我慢できなかったことが悔しいです。点差を詰めよう、詰めようと思って焦ってしまい、シュートが単調になってしまいました。いいスペーシングからのフリーのシュートが少なかったことが敗因だと思います。
ーこの負けを今後にどう生かすか。
相手は自分たちよりサイズの大きなチームでしたが、持ち味である機動力を生かしながら、ディフェンスで前から当たってハードワークすれば、これから当たるチームにも接戦して勝てると思います。1敗はしてしまいましたが、リーグ戦なので試合は続きます。最後はいい結果で終われるよう、諦めずに頑張っていきたいと思います。
ー先発PGとして出場する機会が増えている。何を意識してプレーしているか。
どこからでも点数を取れるところがキングスU18の強みだと思っているので、まわりの選手にパスも出してアシストを増やしながら、空いた時は自分でアタックして点を取りにいくことを意識しています。大きい選手のピックを使ってからの3Pも得意です。自分は身長が小さいので、もっとシュート力を上げていきたいです。
#99 新垣元基選手
キングスU15
キングスU15は、沖縄県代表として出場する2024年1月4日(木)から始まる「京王Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会(JWC)」に向け、独自の練習法も取り入れながらチーム力強化に努めています。全国の強豪との対戦を想定し、11月にはキングスU18のほか、豊見城、前原、普天間、小禄、北谷の県内高校チームとの練習試合を行いました。カテゴリーが上のチームとの試合では身体の強さやスピード、プレー予測のレベルが上がるため、プレー中の読みと反応(=Read&React)で精度の高さが求められます。泉川寛太キングスU15ヘッドコーチは「対戦を繰り返す中で、少しずつではありますが、1手、2手先の『読み』を感じ取ることができるようになってきたことが大きな収穫です」と効果を実感しています。
小学5年生から中学2年生を対象に行う「キングスU15練習会」では、選手たちがサポート役として参加者に教える側にまわります。他人に伝えるためには、プレーに対してその意味や動き方についてより深く理解する必要があるため、いい経験になっています。泉川キングスU15ヘッドコーチも「一つのプレーやスキルに対し、しっかりと理解をするまで落とし込む習慣がついたように感じます。伝えるスキルでもある声のトーンや表情も自然と明るくなった気もします」と話し、選手たちに好影響が出ているようです。
キングスU15練習会の様子
毎週月曜日には「オンラインプラクティス」と題し、選手、コーチ陣が全員参加して練習試合の振り返りや今後の目標などを共有する時間もつくっています。11月のテーマは「人間力」と「主体性」について話し合いました。
体と頭を使って貪欲に成長を求める選手たちは、多彩な練習で充実した日々を送っています。
▽#29 宮里俊佑選手コメント
ーU18カテゴリーのチームと対戦して得た収穫は。
高校生はフィジカルやディフェンスの当たりが自分達よりも上です。マークにつかれている中でショットを決めきる力というのが課題になりました。
ーU15練習会で「教える側」になったことでの学びは。
教えるためには、まず自分が教えるものを深く理解しないといけないです。それをアウトプットするために、分かりやすく教えるにはどうしたらいいかなど、自分で考える力が身に付いてきている気がします。
ーオンラインプラクティスをやることでチームへの影響はどうか。
一人一人が発言をする場になっています。そこで発言する事によって、チーム練習の時のコミュニケーションに繋がっていると思います。
ー全国U15選手権大会までに取り組みたいことは。
全国大会はレベルがものすごく高くなると思うので、大事なフリースローだったり、体の当たりが強い中でのフィニッシュだったり、基礎的な所をおろそかにしないようにしたいです。いい状態で大会に臨み、目標の全国優勝を成し遂げたいです。
#29 宮里俊佑選手
キングスユースチームからのお知らせ
■2024年1月に「キングスU15 TRYOUT 2024」を実施いたします。
▽詳細・お申込はこちら
https://goldenkings.jp/news/detail/id=19185