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畝挟孝洋ストレングス&コンディショニングコーチインタビュー

 日頃トップチームのウエイトトレーニングの指導やコンディション調整でチームを支える、畝挟孝洋ストレングス&コンディショニングコーチ。
 今シーズンで在籍5年目となり、信頼が厚い畝狭コーチの自身の仕事との向き合い方や、今季のキングスへの思いを聞きました。



―――2024-25シーズンに向け、選手たちへどうアプローチしていくか

 近年、研究室でしか使用されていなかったようなパフォーマンスを分析する機械が、技術の発展によりコンパクト化され、持ち運びが可能になり、スポーツ現場がそういった機械を持ち、分析をするようになりました。
 キングスでも昨シーズンから、そういったテクノロジーを利用し、各選手のストロングポイントや、ウィークポイントをデータ化しています。そこで見えてきた良い部分、特にキングスに数年在籍している選手は体重比での最大筋力が高い傾向にあるのですが、その部分をさらに上げるようなトレーニングを全体の50%ほど、そしてよくない部分、例えば、筋力の左右差だったり、左右の筋力を発揮する速度の違い、バスケットボールは減速が多いスポーツなので、その減速で発揮する筋力がどれくらいあるのか、さらにその左右差など、各選手のウィークポイントを分析し、その部分の強化をするトレーニングが30%、最後に残りの20%ほどは、ウエイトトレーニングで鍛えた体をバスケットボールに適応させていくようなトレーニングを行っています。
 もちろん、選手によってこの割合が変化する場合もあります。プレシーズンゲームや開幕戦に向けてこの割合を変化させながら、いいコンディションで開幕が迎えられるように過程を考え、オフシーズンのトレーニングを行っています。



―――今季で5年目になるが、過去と現在で変化した部分や、変わらないもの

 僕のストレングス&コンディショニングコーチとしての考え方、軸の部分は今も昔も変わっていません。特に大事な考えとして持っているのは、「いかに選手の持っている身体能力を効率よく向上させられるのか、そして、より世界で戦えるようにするのか」ということ。この考えを軸に、科学的根拠や知識を道標として、トレーニングを考えたり、コンディションの管理をしたりしています。
 在籍して5年目になりますが、変えた部分は、先述したトレーニングにおいての各パートの割合は変えていきました。分析がより可能になったというのもあるのですが、1番大きな理由は選手の筋力がとても上がってきたことが大きいです。
 トレーニングを長く続けていくと、筋力の伸びがずっと永遠に右肩上がりというわけにはいきません。筋力が上がれば上がるほど、さらに伸ばせるパーセントは少なくなっていきます。そこで次に必要になってくるのが、先ほどお伝えしたような、減速の力がどうなっているのか、筋力を発揮する速度はどうなっているのか、などの部分になります。
 そういった意味で、キングスに来た1年目と5年目の今とでは、トレーニングの内容については変化させ、良い過程を歩んでいけているのではないかと思っています。



―――今季のキングスの注目選手について

 今シーズンは昨シーズンからメンバーが変わり、若い選手が増えました。若い選手がどれだけ活躍できるか、成長できるかはすごく楽しみにしています。
 個人的には#10 荒川選手、#18 脇選手に注目しています。#10 荒川選手は昨シーズンから非常に良いトレーニングが出来ていて、身体能力がとても伸びた選手なので、今シーズンの活躍がとても楽しみな選手です。



 #18 脇選手はルーキーとして今シーズン戦っていくわけですが、彼は身体に関して言うと非常に伸びしろのある選手です。現時点とシーズン終盤を比較したときに、どれだけ彼の能力を引き出すことができるのか、という所はストレングス&コンディショニングコーチとしてはとても楽しみです。



―――キングスを支えるストレングス&コンディショニングコーチとして、応援してくださるファンの皆さまに試合を見る際の注目ポイント

 全体的なことでいうと、いかに試合中のコンタクトで負けないか、4クォーター終盤になっても体力が落ちていないか、走るスピードが落ちてないか、などは大事なポイントになってくるのですが、その中でも各選手いろいろな特徴があります。例えば、#15 松脇選手や#8 植松選手でいうと外国人にも負けない体の強さ、#14 岸本選手はスピードの緩急や方向転換のうまさ、#10 荒川選手や#34 小野寺選手はスプリントの速さなど、選手それぞれの優れた特徴があるので、そういったところに注目して観戦するのも、面白いと思います。

―――今季の目標と、今シーズンへの意気込み

 昨シーズンと同様、今シーズンもレギュラーシーズン60試合に加え、天皇杯、EASLと、とても過密なスケジュールになりますが、良いコンディションで、全選手を毎試合コートに送り出すことを目標にコンディションの管理をしていきたいと思いますし、その先にあるEASL、天皇杯、そしてリーグ優勝にむけて頑張っていきたいと思いますので、引き続きキングスへの応援をよろしくお願いします。



 

9月17日(火),18日(水) vs福井ブローウィンズ



・対戦相手:vs福井ブローウィンズ
・日  時:9月17日(火)、18日(水) 19:30 TIP-OFF
・会  場:沖縄アリーナ
・試合情報:
https://goldenkings.jp/lp/game_20240917_20240918

 福井には、キングスでヘッドコーチを務めbjリーグ優勝にも導いた伊佐勉ヘッドコーチ(沖縄県出身)が指揮を取り、キングスでプレー経験のある#16 渡辺竜之佑選手(沖縄県出身)や#6 長谷川智伸選手なども所属している、キングスに縁のあるチームです。さらにB1経験プレーヤーが大半を占め、開幕前から熱戦が予感されます。

 

9月22日(日),23日(月・祝) vs昌原LG Sakers(韓国)



・対戦相手:vs昌原LG Sakers
・日  時:
 9月22日(日) 16:00 TIP-OFF
 9月23日(月・祝) 15:00 TIP-OFF
・会  場:沖縄アリーナ
・試合情報:
https://goldenkings.jp/lp/game_20240922_20240923

 昌原には、2023-24シーズンまでキングスでプレーした、フィリピン代表のカール・タマヨ選手や、長崎ヴェルカで昨シーズンまでプレーしていたチャン・ミンクク選手などが所属しています。「沖縄を世界へ」というビジョンを掲げるキングスにとって、韓国チームとの対戦はチームにとっても、球団としても重要な対戦となります。