キングスユースマンスリーレポート 2024年10月度
日頃より琉球ゴールデンキングスを応援いただき誠にありがとうございます。
ユースチームの活動を伝える「マンスリーレポート」の10月号をお届けします。
10月には「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」が開幕し、キングスU18も初戦を迎えました。「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024」の各地区の上位チームがしのぎを削る大会で、キングスU18は大会が始まって以来、3年連続の出場となります。富山グラウジーズU18に対して89-49で快勝した初戦の振り返りや、今後の展望について与那嶺翼キングスU18ヘッドコーチと#11 平良南海輝選手に話を聞きました。
キングスU15は「2024年度 第5回沖縄県U15バスケットボール選手権大会兼Jr.ウインターカップ 第5回全国U15バスケットボール選手権 沖縄県予選会」で5連覇を達成し、Jr.ウインターカップへの出場権を見事に獲得しました。チームが掲げる「超高速バスケ」を少しずつ体現し始めており、選手たちは全国大会に向けてさらに磨きをかける決意をお届けします。
ぜひ、ご一読ください。
◾️◾️キングスU18◾️◾️
今シーズンのELITE LEAGUEは参加チームが昨シーズンの「8」から「12」に増え、6チームずつの2地区制で行われ、キングスU18は西地区に入りました。各地区が総当たり戦を行い、1位となった2チームは海外チームとの交流戦である「インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025」に出場します。
初戦は、10月26日(土)に沖縄アリーナで行われたキングストップチームの試合の後座試合として行われました。多くの観客に見守られる中、キングスU18は試合開始から持ち味である激しいディフェンスを仕掛け、スタートダッシュに成功。第1クォーターでいきなり20点の大量リードを奪いました。
その後も1~3年生、そしてキングスU15からコールアップ制度を活用してベンチ入りした中学1年生の#12大城瑛士選手を含む13人全員がコートに立ち、最後まで富山U18を圧倒。激しいディフェンスからのファストブレイクやペイントタッチからのキックアウトなどで、14本もの3Pシュートを42.4%の高確率で決め、初陣を勝利で飾りました。
1人で6本の3Pシュートを沈めたシューターの#11平良南海輝選手は「第1クォーターから自分たちの流れに持っていけたのは、まずディフェンスから入り、確率良くシュートを決め切れたことが要因だと思います。みんなでプレータイムをシェアできて、いい試合になったと思います」と満足げに振り返りました。
この試合でも体現したように、チームは今、オフェンスで「人と人との距離」を意識しながらの積極的なペイントタッチとキックアウトを重点的に磨いています。与那嶺キングスU18ヘッドコーチはそこからの3Pシュートを「生命線」と表現した上で、今後に向けて「アウトサイド陣は自信を持ってシュートを打てているので、ビッグマンの成長がチームの飛躍の鍵になると思っています」と語り、チーム全体でのシュート力の向上を見据えました。
11月は「U18日清食品ブロックリーグ2024」で強豪高校と4試合を行い、ELITE LEAGUEの次戦は12月8日(日)に沖縄アリーナで行われる名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18との試合になります。昨シーズン、名古屋D U18には何度も苦杯を舐めさせられ、西地区優勝を果たす上では大きな壁となる相手です。それを念頭に、#11平良選手はこう意気込みを語りました。
「名古屋D U18はディフェンス力が本当にすごくて、個人技では簡単に崩せない場面が出てくると思います。3Pシュートの精度を上げ、さらにチーム力を磨いて勝ちたいです」
同世代のライバルたちと試合を重ねるごとに、着実に成長を遂げているキングスU18の活動に今後もご注目ください。
◾️◾️キングスU15◾️◾️
キングスU15がJr.ウインターカップの沖縄予選会決勝で対戦したのは、8月にあった九州クラブU15ゲームスで優勝を飾った強豪のStandardでした。エースの#30 平良孔龍選手を中心に個々の能力が高く、これまで何度も好勝負を演じてきた相手です。
キングスU15はまずStandardの#30 平良選手を乗せないため、ディフェンス力に優れた副キャプテンの越圭司選手と仲本秀也選手をマークにつけます。他の選手も含めてチーム全体でディフェンスとリバウンドに高い意識を持ち、そこから素早いトランジションで攻め上がる「超高速バスケ」でリードする展開に。さらに越選手とキャプテンの宮里俊佑選手が積極的にドライブを仕掛け、前半を36ー24で折り返しました。
後半はさらに引き離したものの、粘る相手に3Pシュートや速攻で立て続けに得点を許し、第4クォーターの終盤に一桁点差まで詰め寄られました。それでも最後まで我慢を続け、勝負所で再び宮里選手と越選手が高い得点力を発揮し、逃げ切りました。
試合後、末広朋也キングスU15ヘッドコーチはファールが混みながらも#30 平良選手へのプレッシャーを貫いた越選手と仲本選手のディフェンスを高く評価。オフェンスをけん引したキャプテンの宮里選手についても「Standardはとてもいいディフェンスをするチームなので、ペイントエリアがなかなか空かない。唯一空くパターンがあるとすると、ディフェンスリバウンドからのファストブレイクなので、そこで宮里選手が強みであるペイントアタックをしたことで、得点につながったと思います」と振り返りました。
一方で、宮里選手が試合中盤でパスミスを連発し、流れを持って行かれた場面に触れ「彼が強気で攻めることでファールをもらえるのに、それをしないで攻撃の終わり方が崩れ、相手に走られてしまいました。もっと責任感を持って頑張ってほしいです」とエールを送りました。
大一番となったこの試合では、中学1年生の大城瑛士選手も長いプレータイムを獲得しました。前半こそ硬さが見えたものの、後半ではスコアも記録。さらなる活躍に向け、「ディフェンスやリバウンドという目立たない部分で頑張っているから、出してもらえていると思います。今後もそこを頑張りたいです」と気を引き締めました。
全国の強豪が日本一を競うJr.ウインターカップは2025年1月4日(木)~8日(月)に東京で開催されます。前回大会は準優勝を飾った京都精華学園中学に2回戦で敗れ、悔しい結果となりましたが、越選手は今回の目標を「優勝です」と断言します。沖縄県予選の決勝で「自分たちのシュート力」「第4クォーターまで走り切る力」「ディフェンス力」が不足していることを実感したと言い、全国大会に向けて「課題を修正し、自分たちが目指す超高速バスケを体現したいです」と力を込めました。
沖縄県の頂点という難関をクリアし、次なる目標に向けてチーム力を磨くキングスU15の選手たち。全国の舞台で躍動する姿にご期待ください。