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キングスユースマンスリーレポート 2024年11月度

 日頃より琉球ゴールデンキングスを応援いただき誠にありがとうございます。

 ユースチームの活動を伝える「マンスリーレポート」の11月号をお届けします。

 キングスU18は、育成年代のレベル向上を目的に、学校の部活動とBリーグユースが垣根を超えてリーグ戦を行う「
U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」の全日程を終え、5勝3敗で6位となりました。参加チームの中には全国大会の常連校も多く、各選手とも学びの多い大会となりました。中でも、今回は3年生の一人としてチームを力強くけん引する#25 上原颯太選手、大きなポテンシャルを秘める1年生の#13 ブレイク・ジェレマイヤ選手の二人にスポットライトを当てます。大会を通した収穫や今後の課題を聞きました。

 キングスU15は、熊本県バスケットボール協会から招待を受けて「第3回ハヤシカップ九州U15バスケットボール交歓大会」に参戦しました。「全国中学校バスケットボール大会」を3連覇中の四日市メリノール学院(三重県)も招待され、大会2日目に対戦をしました。55ー67で敗れはしましたが、来年1月に開催され、出場が決まっている全国大会「
京王 Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度 第5回全国U15バスケットボール選手権大会」に向け、貴重な経験になったようです。末広朋也キングスU15ヘッドコーチ、キャプテンの宮里俊佑選手が振り返ります。

 ぜひ、ご一読ください。

◾️◾️キングスU18◾️◾️

 「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」の最終戦は、11月17日(日)に沖縄アリーナ サブアリーナで延岡学園(宮崎県)と対戦しました。

 相手は主力である身長200cm超の留学生が不在でしたが、高い位置から激しいプレッシャーを仕掛けられ、序盤からファストブレイクやドライブで得点を重ねられます。キングスU18も負けじと#11 平良南海輝選手の高確率の3Pシュートなどで食らい付き、#33 長嶺充来選手の好ディフェンスもあって35-39と大きく離されずに前半を折り返しました。



 後半開始直後には一時流れを掴まれますが、#25 上原颯太選手やキャプテンの#77 佐取龍之介選手がペイントエリアを攻め、押し返してシーソーゲームに持ち込みます。4点を追う4クォーターの残り約3分から#11 平良選手と#3 嶺井俊弥選手が連続で3Pシュートを決めて逆転に成功。しかし、最後は延岡学園に3本連続で3ポイントシュートを沈められ、64-68で惜しくも敗れました。

 全8試合を行った日清食品九州ブロックリーグでは、普段なかなか経験できないような高さのあるチームや、組織力の高いチームと対戦することができました。

 与那嶺翼キングスU18ヘッドコーチが「ディフェンス力、オフェンスの突破力はチームNo.1」と高く評価する#25 上原選手にとっても、貴重な経験になりました。延岡学園戦では、身長177cmの自身よりも14cm大きい選手にマッチアップし、オフボールの段階から体を当て続け、簡単にボールを持たせないディフェンスで対抗。「リバウンドが取れなくても、ずっと相手にへばり付くというイメージでプレーしていました」と振り返りました。

 オフェンス面では、スピードのミスマッチを突いたドライブからのレイアップシュートやミドルジャンパーで得点を重ねました。大会を通して高身長な選手と対戦することが多く、「流れのままシュートに行くとブロックされるので、止まって味方を探したり、自分でシュートを打ったりすることを意識してきました」と語り、一定の手応えを感じたようです。一方、「3Pシュートがなかなか入らなくて、身長が小さい自分にとっては大きな課題だと思っています」と話し、改善を誓いました。



 ディフェンスではハードワークを武器とするキングストップチームの#34 小野寺祥太選手、オフェンスではスピードのある千葉ジェッツ#3 小川麻斗選手を参考にしていると言います。「常に気持ちを出すことを意識して、課題を克服していきたいです」と語りました。

 まだプレータイムは少ないですが、身長185cmで主にインサイドを主戦場とする#13 ブレイク・ジェレマイヤ選手も将来有望な選手の一人です。延岡学園戦では、巧みなステップでペイントエリアに進入してから右コーナーの#77 佐取選手にキックアウトして3Pシュートを演出したり、力強くリバウンドを掴んだりする場面もありました。

 「泥臭いプレーでチームを支えられる選手」を目指しており、キングスU15からキングスU18に入ってからは厳しいトレーニングを積んでいます。その甲斐もあり、「キングスU18はトレーニングの量が多いので、だんだん体が基礎から作られてきています。ミスをして気持ちが落ちた時、翼コーチやチームメートがポジティブなマインドを持てるようにサポートしてくれるので、精神的にも鍛えられます」と語り、成長を実感しています。

 課題は簡単なターンオーバーと走力です。「1年生だから控え目にやるということはなく、2・3年生ともコミュニケーションを取ってスキルを磨き、プレータイムを増やしたいです」と意欲を語りました。

 それぞれが自身の課題を明確に持ちながら、試合や練習を通して着実に成長を遂げているキングスU18の活動に今後もご注目ください。

◾️◾️キングスU15◾️◾️

 11月16日(土)、17日(日)の両日に熊本県で行われた「第3回ハヤシカップ九州U15バスケットボール交歓大会」において、キングスU15は4試合を戦いました。最も強豪だったのは、中学3年生で身長が194cmあり、世代を代表する選手である白谷柱誠ジャック選手を擁する四日市メリノール学院でした。

 3Pシュートやスピードもある白谷選手には、キャプテンで身長181cmの宮里俊佑選手がマッチアップ。身長差を補うため、「逃げずにしっかり体を当てることを意識しました」と振り返る通り、オフボールの段階からコンタクトし、できるだけ外でボールを持たせるディフェンスを徹底しました。これが効果を発揮して相手を波に乗せず、2クォーター終了時点で34-27とリードして後半に突入しました。



 3クォーターに入ると白谷選手の外のシュート成功率が上がり、逆転を許します。リバウンドで優位に立たれ、徐々に点差を広げられて55-67で敗れました。個人スタッツでは越圭司選手が25得点、2アシスト、宮里選手が19得点、7リバウンドを挙げ、友寄快星選手も5得点、10リバウンドと気を吐きました。

 同学年の中で全国No.1プレーヤーと称される白谷選手に対し、「絶対に負けない」という強い気持ちで試合に臨んだ宮里選手。「後半で少し我慢が切れてしまいました。ポストアップから得点されることが多かったので、1人で守るのが難しいシチュエーションであれば、チームメイトに『2人で抑えよう』などの声掛けをするべきでした。ただ、自分が白谷選手を1人で抑えられるくらいにならないと全国優勝は無理だと思うので、前半にできたことを後半もやり続けられるようになりたいです。」と反省を口にしました。

 越選手と共にオフェンスをけん引しましたが、「自分がボールを持つ時間が長過ぎて、重たい空気を作ってしまいました」と攻撃面でも課題が見付かったようです。「例えばNBAでプレーする河村勇輝選手がそうですが、いいポイントガードは自分でも攻めながら、パスを散らしてまわりの選手も生かすことができます。今、メリノール戦の映像を見て、『ここはパスできるな』、『ここは自分で行けるな』という部分を分析して、勉強しています」と話し、自らと向き合っています。



 宮里選手と越選手については、二大エースとしてチームをけん引する役割があるからこそ、末広朋也キングスU15ヘッドコーチも高いレベルを要求しています。「攻守ともに、彼ら2人が先頭に立ち、悪い流れを断ち切っていく必要がありますが、それを自ら考えてやり続けることができませんでした」と評価し、成長を促すコメントを続けました。

 「勝つためには、前半でどう戦えば効果的かということを把握し、それを後半でも積み上げていく必要があります。チームがうまくできていなければ、まわりの選手にも声を掛けて修正する。そういうマネジメントをして、チームを勝たせられるコート上の監督のようなプレーヤーに成長してもらいたいです。」

 Bリーグユースや学校の部活動、地域のクラブが垣根を超えて日本一を争うJr.ウインターカップにおいて、四日市メリノール学院は前回大会で初優勝を達成しました。来年1月4日(土)から8日(水)にかけて東京で開催される次回大会にも出場します。それを念頭に、宮里選手は「白谷選手に完敗したので、全国大会でまた対戦し、リベンジをしたいです。全国には自分たちより格上のチームが多いので、チームとしてリバウンドやルーズボールの部分をもっと練習から磨いていきたいです」と気合を入れました。

 大一番となるJr.ウインターカップを前に、全国トップクラスのチームの強さを体感したキングスU15の選手たち。貴重な経験を経て、日々の練習にも一層熱が入っています。