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キングスユース月間レポート(2024年1月号)

 日頃よりキングスユースチームへの応援、誠にありがとうございます。

 ユースチームの活動を伝える「マンスリーレポート」の1月号をお届けします。

 U18は、1月12日(金)~14日(日)に沖縄アリーナで行われた「
B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」に3人の選手が参加し、国内トップのプレーヤーに囲まれてとても貴重な経験を積むことができました。チームとしては、BリーグU18の4チームに加え、中国とドイツからもチームを招き、2月10(土)~12日(月)に東京の国立代々木競技場 第二体育館で行われる「B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024」に向けてトレーニングに励んでいます。

 U15は、1月上旬に開かれた「
Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会(JWC)」に臨み、2回戦で大会準優勝チームの京都精華学園中学校に55ー66で惜しくも敗れました。悔しい結果に終わりましたが、ハイレベルな相手と試合をすることで改善すべき課題も明確になりました。次戦の3月27日(水)~31日(日)に東京体育館で開催される「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」に向け、さらなるレベルアップに勤しんでいます。

 ぜひ、ご一読ください。

 

キングスU18

 「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」では、キングスU18から#0須藤春輝選手、#1宜保隼弥選手、#77佐取龍之介選手の3人が参加しました。#1 宜保選手は、2日目に行われた「スリーポイントコンテスト」にU18カテゴリから唯一の参加者として出場し、一人目に登場して18得点を記録。21得点で優勝したトップチームの#14 岸本隆一選手には及びませんでしたが、8人中3位タイという見事な結果を残しました。


B.LEAGUE ALL-STARの3Pコンテストにて3位になった#1 宜保隼弥選手

 最終3日目の本戦前に行われた「B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME」では、チーム「JADE」に#0須藤選手と#1 宜保選手、チーム「HELIOS」に#77 佐取選手が選出され、キングスU18チームメート同士での対决となりました。結果は、JADEが一時30点もあったビハインドを跳ね返し、85ー81で逆転勝利。#1 宜保選手はチームの最後の8得点を全て一人でスコアする活躍ぶりでした。


B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAMEに参加した3選手

 2年連続で出場した#0 須藤選手は「各チームのエース級が集まり、即席のチームでも、みんな戦術に対する理解がとても早いと感じました」と、同世代からいい刺激を受けていました。JADEでヘッドコーチを務めた与那嶺翼キングスU18ヘッドコーチも、参加したコーチ同士で練習メニューを共有したりして、「選手だけでなく、コーチとしても学びが多かったです」と振り返りました。

 2月には、U18三大タイトルの中で最後の大会となる「
B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024」が控えます。初のタイトル獲得を狙う中、12月の「B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023」は3位、「B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023」は5位と悔しい結果に終わったため、選手たちは熱い思いを持ってトレーニングに励んでいます。


B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023に挑むキングスU18

 「B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024」は6チームを3チームずつに分けて予選リーグを行い、その結果を基に決勝トーナメントの組み合わせを決定します。キングスU18は、「B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023」と「B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023」の2冠を獲得した北海道U18、身長2m以上の選手を多く抱える中国の広東宏遠U18と同じグループに入りました。

 フィジカルの強さや高さのあるチームとの対戦となるため、与那嶺翼U18 ヘッドコーチは「マンツーマンとゾーンを使ったチェンジングディフェンスの練習をしています。簡単にシュートに行くとブロックをされてしまうので、相手を飛ばさせないプレーや、生命線である3Pシュートを磨いています」と現状を説明します。

 3年生にとっては、「B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024」がU18生活最後の大会となります。与那嶺翼U18 ヘッドコーチは「彼らがU18のカルチャーを作ってくれたので、特別な思いがあります。理想ではありますけど、最後は一緒にコートに立って3年間を締めくくってほしいです。とにかく全力で、悔いなくプレーしてほしいです」とエールを贈ります。

 次世代を背負う1、2年生も着実に力を増し、チーム力の底上げも進んでいます。現在の世代にとっては集大成となる大会に挑むキングスU18に、ぜひ応援をよろしくお願いします。

▽#0 須藤春輝選手コメント
―INTERNATIONAL CUPに向けてどんな準備をしているか。
 もう1カ月を切っているので、オフの日にシューティングをしたりして準備をしています。あと、力を入れているのはフィジカル面の強化です。メンバー全員で「もっと食事を取ろう」ということを意識しています。米を食べる量を増やして、タンパク質の摂取量も数値化しています。今は一食当たりお椀で米3~4杯を食べています。

―なぜフィジカル強化に注力しているのか。
 他チームに比べてスキルは劣っていない自信がありますが、技術以前にフィジカルやリバウンドの部分で差があると思います。特にレバンガ北海道U18に対しては差を感じます。INTERNATIONAL CUPでは北海道の他にも、中国のチームと同じグループに入りました。身長2m台の選手が複数いるということなので、フィジカルで負けないようにして、いかにスピードで圧倒できるかが勝負の鍵だと思っています。

―自身を含め、3年生にとってはU18での最後の大会になる。
 最近、中学3年生でU18に入ると決めた時のことを思い出します。メンバーは4人から始まりました。大会に満足に出られない時期もありましたが、学年が上がるに連れていろいろな経験を積むことができました。この3年間の集大成がINTERNATIONAL CUPになるので、今までやってきたことを出し切れればいいなと思います。母親や親戚も観に来てくれるので、支えてきてくれた方達に感謝の気持ちを届けたいです。

―大阪体育大学に進学するが、将来はどんな選手になりたいか。
 相手にとって、ボールを持ったら怖い選手になりたいです。ゲームメイク中心ではなく、得点力を上げていきたいです。富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)のようなプレーヤーを目指しています。


#0 須藤春輝選手

 

キングスU15

 キングスU15は4年連続で沖縄県を代表し、「Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会(JWC)」に出場しました。INFINITY(山梨)と当たった1回戦はリバウンドの本数で相手を15本上回り、後半に突き放して79ー49で勝利。まだ一度も突破したことがなく、チームにとって壁となっている2回戦で京都精華学園中学校と対戦しました。

 第1クォーターは互いのディフェンスが機能し、ロースコアの展開に。しかし徐々にリバウンドを支配され始め、度々ファストブレイクを出されて22ー31の9点ビハインドで前半を折り返しました。

 後半に入ると、この試合でチームトップの22得点を挙げた#29宮里俊佑選手を中心に追い上げましたが、要所で相手に連続で3Pシュートを沈められ、逃げ切られてしまいました。シュート成功率は京都精華学園中学校の45.0%に対し、キングスU15は26.6%に低迷しました。


京王 Jr.ウインターカップ2023-24に挑むキングスU15

 末広朋也キングスU15コーチはこう振り返ります。

 「優勝候補の相手に対して最終クォーターまで接戦の試合ができ、選手たちの成長を見ることができたと同時に、強豪チームとの差を実感することができました。その差というのは、ディフェンス力とノーマークのシュートを決めきる力です。この差を埋めなければ、これから先もいい試合はするが勝ちきれない、というチームのままになってしまいます」

 長身選手が多くいるわけではないため、現在は走りながら先手を取る「超高速バスケ」を究めるための練習に励んでいます。トランジションの局面でどうすれば先手を取れるのか、どうすれば相手の隙を見付けられるのか。将来プロ選手になることを目指す上で、必要になるその考え方を選手自身が研究するよう、求めています。

 3月の「
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」は、3年生にとってはU15で最後の大会になります。現状では2年生が多くのプレータイムを得ていますが、末広U15コーチは「最終学年の意地として、1つ1つのプレーに気持ちを込めて大会に臨んでもらいたいです。3年生にはポテンシャルのある選手が多くいるので、彼らの気持ちが乗り、殻を破ることができれば、このチームは化けます。そういう意味で彼らの人生にとっても重要な大会になると思います」と話し、奮起を促しています。

 大会まで残り約2ヶ月。キングスU15が本番でどのような成長した姿を見せるのか、ぜひご注目ください。

▽#27 伊保日楽選手コメント
ーJWCを振り返って。
 目標の優勝はできませんでしたが、スピードの速いチームや、身長の高いチームと試合をすることができて、どうしたらうまく守ることができるのか、どうしたら点数を決められるのかなど、たくさん考えてプレーをすることができました。個人としても通用したところや、課題がたくさん見付かり、成長することができました」

ー収穫と課題の中身は。
 自分の強みはリバウンド、ルーズボールに飛び込む泥臭いプレーや、ドライブの合わせの動き、カッティングですが、長身チームに対してもカッティングやドライブの合わせの動きが通用したことが収穫です。課題は、疲れた時に相手の攻撃を止めることができなかったことや、大事な場面での3Pシュート、タフショットを決めることができなかったことです。

ー今度はどんな部分を伸ばしていきたいか。
 重要な場面での3Pシュートやタフショットを決め切るという課題があるので、CHAMPIONSHIPまでに試合を想定して練習を頑張ってきたいです。自分にとってはU15カテゴリの最後の大会になるので、今まで積み上げてきたものを全て発揮して、チームで一戦一戦勝ち上がって優勝できるように頑張っていきたいです。

ー高校進学後の目標。将来どのような選手になりたいか。
 高校進学後は1年生からメンバーに入り、試合に出られるように頑張りたいです。将来は、チームの勝利のためにどんなことでもできる献身的なマインドを持ち、いなくてはならない存在と思われる選手になりたいです。


#27 伊保日楽選手