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チームインタビューVol.1|#24田代直希

 2022-23シーズンの開幕を10月1日に控え、昨シーズン怪我に泣き今シーズン復帰を誓う#24 田代直希選手へ昨季を振り返っていただきました。



―――2021-22シーズンのキングスを振り返る
 自分なりにチームへ貢献できることを模索して2021-22シーズンは取り組んできた事もありました。ただ、怪我によりプレーできなくなりチームに迷惑をかけ、責任を感じた1シーズンでもありました。一方で、チームを外から見ていて他のウイングの選手(今村選手や小野寺選手、怪我で離脱したが牧選手)が成長して、自分の分までプレーしてくれていたとも感じています。自分がいなくなった後に飛躍した選手が出てきたことはチームにとっても収穫があったと感じます。
 チーム全体としては比較的うまくいき”過ぎた”シーズンでもありました。本来うまくいかない中で、もがきながら成長していける事が理想ですが、割とうまくいき過ぎてしまい、本来修正していかなくてはならないところが、勝ちによって清算されたシーズンでした。自分たちがチームとして詰め切れなかった部分が、最後の最後にファイナルの結果として現れたのが昨シーズンです。
 これは、自分自身が怪我でチームから離れて外から見ていたからではなく、チーム内でも元々感じていた課題。シーズン中はチームの調子が良く勝利が先行してしまい、本来チームとして取り組むべきだったその課題に対して取り組めてかった。能力が高い選手が多く、課題に対し個々の能力で勝ち切ったというのが、昨シーズンのキングスの印象。



―――田代自身の2021-22シーズン
 昨シーズン、怪我に繋がったあのプレーの直後は以外と冷静で「また怪我か。また手術だ。リハビリは何か月だろう。」というフワッとした思考でした。ただ、手術室に入ったときに「試合に向け、食事も体調管理もこんなにも節制して、毎シーズン挑んでいるのに、なぜ自分が怪我をしなくちゃならないんだ。」と一気にネガティブな感情に陥りました。
 術後、入院中も「なんでまた自分が?」という思考で、ネガティブな感情で頭がいっぱいの状態でした。ただ、入院先の看護師さんたちがものすごく明るく、暖かく、接してくださって、気持ちの面でものすごく救われた事を憶えています。復帰に向けてポジティブな思考になれた第一歩は看護師さんたちのおかげ。看護師さんたちは些細な声かけだったかもしれないが、自分にとって前を向く大きなきっかけになった。
 その後、車いす生活から始まって、歩けるようになったり、ジャンプが出来る様になったり、ちょっとした段差から降りる事へものすごく恐怖を感じていたのに出来る様になったり、一つひとつのステップがこなせることに対する喜びを、日々の中で常々感じていました。
 プロバスケットボール選手という体が資本の職業だからこそ、体を動かせる事に喜びを感じましたし、この経験や気持ちは今の原動力になっているし、今後一生忘れてはいけないなと改めて思いました。それ以来、定期的に入院中の写真を見返すようにしています。そして、あのポジティブになるきっかけをくれた看護師さんたちのように、自分も自身のプレーで少しでも「田代も何度も怪我を乗り越えてプレーしているから自分も、、、」みたいに、誰かが前に進めるようなきっかけの一部になれる、そんな選手を目指してバスケットボールに向き合っていきます。

 
チームインタビューVol.1|#24田代直希  

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