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チームインタビューVol.3|#14岸本隆一

 キングス一筋、プロ11シーズン目を迎える#14岸本隆一選手。昨季のファイナル直後の気持ちや感情を振り返っていただきました。



―――昨季ファイナルの直後。
 昨季のファイナルを準優勝で終えて、「もう少しできたよな…」という感情が一番先に湧いてきました。自分のこれからのキャリアの中で、あと何回このようなチャンスがあるのだろうと考えると「本当に優勝したかった」と強く思ったし、悔しさや後悔とも違う何かネガティブな感情になったのを今でも覚えています。
 試合直後のメディアの取材やインタビューではポジティブな振る舞いをしていたと思います。ただ、実際にはファイナルから1週間ほどは、「こんなに充実して、個人的にも良いシーズンを送れた中でも、結果的に優勝できないものなのか…じゃあ、どうしたら良いんだろうか…」、という簡単に答えの出ない問いが頭の中をぐるぐるして、もどかしい気持ちがずっとありました。
 振り返ると、シーズン中は泥臭くがむしゃらに勝利に貪欲にやってきたチームが、ファイナルの舞台では綺麗なバスケットボールに固執してしまいました。もちろん戦術として良い選択をする方がチームとして正しいと思います。ただ、それは気持ちや気迫に乗っけていくべきで、ファイナルの舞台では戦術面が先行してしまいました。そのバランスが崩れたために、劣勢になった際にチームとして冷静さを失い、自分の役目でもあるトーンセットをするという仕事も遂行できず、本当に後悔が残っています。



―――少し引っかかる感情や思い。
 キングスでずっとプレーをしてきた感覚でしかないですが、こういう経験をした後により強く、より強固なチームとして戦えるのがキングスだと思いますし、自分自身そういうプライドみたいなものをこのチームに対して持っています。しかし、頭ではそういうふうに切り替えているつもりでも、心ではファイナルでの後悔などからくる”少し引っかかる感情や思い”が残っているのが今の実情。
 そういう”少し引っかかる感情や思い”は無理やり忘れるものでもないし、それがあるからこそ、今後壁にぶつかった時やうまくいかない時に、乗り越え、打開できる糧にもなるとも思っています。この感情や思いは、2022-23シーズンが始まって、プレーしてみて吹っ切れると思っています…ただ、もしかすると、ファイナルの舞台にもう一度たどり着いて優勝した時にやっと吹っ切れるかもしれないです。こればかりは、どうなるか先はわかりませんが、どちらにせよコート上でプレーする事でしかそういう思いや感情を消化できないし、昇華させられない。プレーし続けてそこに折り合いをつけていく必要があると思っています。


 
チームインタビューVol.3|#14岸本隆一

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