チームインタビューVol.5|#30今村佳太
―――キングスに加入して3シーズン目。
キングスに入団して3シーズン目。当時よりも若い選手が多く加入し、以前のキングスに比べ若手の育成も含めたチーム作りを進めている印象です。外国籍選手はベテラン選手が多いですが、日本人選手は若い選手を育成していくフェーズへ変化していて、その一員としてこのチームに在籍していることは非常に喜ばしいこと。このようにフェーズの変化に応じて、コーチ陣やチームスタッフもタイミング、タイミングで組織として求める部分を補い、段階を踏んでチームをよりステップアップしていこうとしているのを感じます。
入団当初は、今までキングスを作ってきたメンバーが抜けて、新しい世代が入団したタイミングでした。現在、そこからさらに、もう一段階チームとして新しい世代に転換している時期だと感じます。その中で残っている選手がチームを牽引しており、チームとして新たな体制に進もうとしているのは強く実感しています。
―――自らが示していく。
はっきりした目標としては優勝です。もちろん、若い世代がチームの中心を担っている中でうまくいかない事も多くあると思っています。ただ、失敗を繰り返すうちに、何が良くて何が悪かったかというのをしっかりと認識し、改善する。それを繰り返すことで優勝に一つずつ繋げていきたい。自分自身、チームの中で責任のある立場にいると思っています。だからこそ、若い世代の勢いに頼って乗り越えるだけではなく、チームとしても個人としても、失敗を重ね、改善、成長を繰り返すシーズンにしてきたいと思っており、そういった部分を自らが示していきたいと考えています。
当たり前な部分でもありますが、ものすごくシンプルにいうと「リーダーシップを取れるプレーヤー」になるということ。それ以上に、昨シーズンのファイナルで「もっと周りを巻き込んで、活かすことができれば結果が変わったかも」という思いや悔しさがありましたので、チームが苦しい時に救えるプレーヤーになりたいと思っています。コートに立っているだけで、苦しい局面を打開できる存在になりたい。目指すべきはそういったプレーヤー。
―――地元新潟に対する思い。
プロキャリア5シーズン目。この5年間は本当にあっという間でした。キングス入団初年度はセミファイナルまで進出し、昨年はファイナルに行くことができました。チームとしても個人としても年々ステップアップを図れている事はとてもありがたいと感じます。自分個人としても以前と比べ責任感は増したと思います。
そして、やはり自分の根底の部分を成しているのが新潟。沖縄に出てくるときは相当な覚悟を持って出てきましたし、新潟に対しては本当に色々な思いがあります。非常にありがたい事に多くの方にチームを背負って行くような選手という風に言っていただく場面も多くあった中で、自身の成長や様々な思いを含め上での移籍という大きな決断でした。そういった意味では、常に新潟の皆さまへの恩返しを意識して、少しでも成長した姿をお見せしたい気持ちでプレーを続けています。それが地元新潟のチームからキングスへ移籍した自分の責任だと心底思っています。今シーズンは、沖縄アリーナで新潟との対戦があります。新潟との試合では、いつも特別な思いや責任をもってゲームに挑んでいます。
チームインタビューVol.5|#30今村佳太