FUJITA’S CHOICE. Vol.9 藤田ヘッドコーチが選ぶ、ファンに伝えたいここっ!
第9回は、今季より加入した#1船生選手です。難しいプレーを平然と行うセンスの高い選手です。自身がディフェンダーを引きつけてから利き手とは逆の手で繰り出す正確なパスをご紹介します。
■12月11日(水) 新潟アルビレックスBB vs 富山グラウジーズ 3クォーター残り1分18秒
▽藤田ヘッドコーチ解説
船生選手がボールを受け左手でドリブルする場面。相手チームは船生選手に対して右側からガードの選手、そしてリングとの間にビッグマンが正対する形でディフェンスします。船生選手はそのままドライブを仕掛けず、じわじわと左のコーナー方向へ移動しディフェンスを引きつけます。タイミング良くドライブを仕掛け、意図的にガードとビッグマンに自分をマークさせます。そのことによって味方ビッグマンがリング下の空いたスペースへ侵入。この一連の流れをディフェンスの形から予想しており、最後は利き手ではない左手一本で正確なパスを通し得点につなげます。
今回のラストパスは高度なスキルであり、正確に繰り出すのは容易ではありません。船生選手の凄さはこの高度なプレーを利き手とは逆の手で平然と行う所にあります。苦し紛れから生まれた偶然のプレーでないことは、プロが見れば一目瞭然です。自身がおとりとなり味方選手を生かすプレーヤーは、全員で戦うキングスのスタイルにフィットすると確信しています。