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GOLD STANDARD. Vol.1 藤田ヘッドコーチ インタビュー [前編]

 普段では聞くことのできない、コーチや選手の考え方、プロ選手としての思いなどをお届けする“GOLD STANDARD”がスタートします。本シリーズは、現場での苦闘や華やかな舞台の裏で積み上げてきた経験、これから思い描く己のバスケットボール理念やキングスについて、皆さまにご紹介していきます。
 Vol.1は、藤田ヘッドコーチです。2020-21シーズン、藤田ヘッドコーチの描くチームビジョンと、新加入選手への期待等を2回に分けてご紹介します。

昨シーズンを振り返って。
 まず、昨シーズンはあのような苦しい状況の中、西地区優勝というその状況での最高の結果を残した選手、チームスタッフを本当に誇りに思います。怪我人が多く出てしまったのももちろんですが、目指す方向へと導くヘッドコーチが、途中で代わるという事態は想像以上の痛手だったと思います。ただ、前任の佐々さんが積み上げてきた”インテンシティの高いディフェンス”をベースに戦えた事が大崩れしなかった要因でした。
 自分がヘッドコーチに就任し、オフェンスでの戦い方を少し変更しました。プレーコール(あらかじめ決められたセットプレー)に縛られ、攻撃が重くなる時間帯があり、もっと選手に主体性を持ってチームコンセプトに沿った攻撃を展開する方針へ修正しました。ただ、すぐに変化に適応するのはプロスポーツ選手でも難しいですし、選手達も2~3週間経過して「臨機応変に自由に攻めてもいいんだ」と意識が変わったような気がします。そこからは得点効率が上がり攻撃の重い時間は減ったように思います。その反面、オフェンスの自由度に引っ張られて、自由度よりも要求されたことを徹底することの方が重要なディフェンスが緩くなってしまった部分は反省・改善点です。

全員で戦うオフェンス。
 正直なところ、オフェンスは自分の目指す「全員で戦うオフェンス」を遂行することができない状況でした。ウイングの選手で、プレーメイクをすることのできる選手の不在が一番の原因でした。バスケットボールは、ボールを外で回すだけではチャンスは生まれない競技。だからこそ、ペイントエリアへドライブで仕掛け、ディフェンスのズレを創り出すプレーは必須で、相手ディフェンスのズレが生じることで、オープンになる選手が増え、どこからでも得点できるチームへと変貌します。ただ、その仕掛ける役目の一端を担っていた#14岸本選手や#24田代選手が怪我により離脱したことで、#3並里選手への負担が必然的に増大する状況になりました。そのような中、大崩れしなかったのは#45クーリー選手のインサイドでの頑張りが非常に大きかったです。
 これからのキングスは、攻撃面で、プレーをクリエイトできる選手がコート上に複数共存し、全員で戦うオフェンスというのをチームの軸となるコンセプトとしていきたいと思います。

#30今村選手の加入。
 前述したように、昨シーズンのキングスは攻撃の起点を並里選手へ任せきりになり、チームオフェンスが中々上手くいかない状況でした。改善の鍵となるのはウイングの選手で、怪我からの復活が期待できる田代選手と、新加入の今村選手がキーマンとなると考えています。
 新たに加入した今村選手の魅力は、得点能力もさることながら191cmの長身選手にもかかわらずあれだけのアスレチックな動きができる選手は稀有な存在です。それだけではなく、ボールハンドラーとしてのスキルも持ち合わせており、ペイントエリアにドライブすることができます。もちろんドライブで仕掛けることのできる選手はいますが、今村選手を高く評価すべき部分は、ゴール近辺でのフィニッシュのバリエーションの多さとパスの能力に加え、のビッグマンと対峙しても落ち着いてプレーできる強心臓はストロングポイントです。
 並里選手、田代選手、今村選手が同時にコートに立つ可能性もあり、相手のディフェンスは攻撃の起点である3選手を意識しなければなりません。そうような状況ではキングスが主導権を持ち、どこからでも攻撃を始められるスタイルを構築できると考えています。
 最後にもう一人のキーマンについてですが、キングスの得点源としてチームを長年支えてくれた岸本選手。これまで攻撃の起点を担う選手でもありましたが、それと同時にフィニッシャーの役目も担ってきました。ゲーム内での負担を減らし、ストロングポイントでもある得点能力をより生かすためには、オフボール時の動きのさらなる強化に取り入れてもらい、チームオフェンスの中で自身がオープンとなり、キャッチアンドシュートでの得点も積極的に狙って欲しいと思っています。もちろん、隙があれば起点となれる選手ですので、オフボール時の動きとドライブで仕掛けてクリエイトするプレーがうまく融合した、新たなスタイルにも期待しています。
 ボールと人が動くバスケットボールで、流れのある攻撃を展開し、全員で戦うことのできるオフェンスを目指します。来シーズン楽しみにしてください。

 次回のGOLD STANDARD. Vol.2 藤田ヘッドコーチインタビュー[後編]では、キングスの目指すディフェンスと、守りのキーマンについてご紹介します。

 

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